【新入生向け】大学は教えてくれないパソコンの選び方

 

(この記事は約3年前に書いた記事になります。2022年12月現在)

初めまして、地方国公立大学の学部生をやってます。

 

今回は、「パソコンって何選べばいいの?」と言った疑問を解決したいと思います。

 

同時に、「大学や先輩たちの言うCPUとかRAMとか用語が正直よくわかってない」「生協パソコンを選べばいいんじゃないの?」と言う疑問も解消されるはずです。

 

 

 

では早速、パソコン選びのポイントを見ていきましょう。

 

結論から言います。

あなたの入学する学校が公表している、「ノートパソコンのスペック要件」を最低限に満たし、+αであなたの使用用途に見合ったものを買いましょう。

 

[大学名 パソコン]で検索すると多くの大学では推奨スペックが公表されているはずです。(されてない場合は生協で販売されているパソコンのスペックを参照しましょう。)

 

 

 

ここから詳しく説明していきます。

 

 

1.まず始めに

パソコン選ぶときに、何から始めればいいか、まったくわかりません!

という新入生が多いと思います。

 

でも大丈夫!

 

最初に絶対にやっておかないと、失敗すること

 を伝授します。 

1.1. 想像してみよう。

 

先ずは、パソコンを使うときのことを想像してみましょう。

高い買い物をするときは特に、この「想像」が必要な場面が多いです。

 

想像すると、どんなパソコンが欲しいか、少しずつわかってきます。

 

例えば、

「重くて、かさばるノートパソコンを持ち運びたくない」とか

「充電を気にせず、いろんな場所で長い時間作業したい」とか。

 

より具体的な状況を思い浮かべると、自分が欲しいパソコンの要件が見えてきます。

 

想像した内容が、実際にパソコン選びに必要になってくるかは最初は考えなくて良いです。

どんなパソコンが欲しいか、パソコンと共にある自分の大学生活を想像して、

できれば忘れないうちに、書き出してみましょう。

 

なぜこれをしておかないと、パソコン選びに失敗するかというと、「まともに動くパソコン」とは「あなたのライフスタイルにおいて、思ったようにストレス無く活躍してくれるパソコン」であるからです。

 

1.2. 想像できないときはどうすればいいか。

 

パソコンで何をするか皆目見当がつかない」と言う人もいるでしょう。

 

この壁に当たったときに、初めて、先輩に相談してみましょう。

何か情報が得られたら、また想像に戻りましょう。

 

この記事でも、パソコンにはどのような用途があるか、2章以降で紹介しています。

 

 1.3. 苦労話を集めてみよう。

 

「使いやすいパソコン」の話を集めるより、「使いにくいパソコン」の話の方がわかりやすいかもしれません。

 

「このパソコンはメモリが16GB乗っていて、CPUが4コア8スレッド付いているから、何枚ブラウザ開いても、Adobe Photoshopのタブ何枚開いて作業しても全然重くならないんだよ」

 

みたいに、使いやすい場面の説明は専門用語や、知らない単語が多くなりがちです。

また、先輩も饒舌早口になり、わかりにくいことがあります。

 

また、自分のパソコンにこだわりがない先輩は、パソコンのいいところより、イライラした場面の方が、的確に話せるはずです。

 

「修理を出す前にバックアップ取るのがめんどくさい」とか

「ソフトウェアの起動がいちいち遅い」とか

「イラスト描きながら配信していたら、オーバーヒートして、ブラックアウトした」とか。

 

 苦労話を反面教師にして、自分のパソコンを選びましょう。

 

ググっても、その手の苦労話を見つけることはできるかもしれませんが、

  • ネット記事を書いている人より、先輩の方があなたの置かれている(予定の)状況に近い。
  • ネットでは、定量的に性能や重さ、駆動時間の話をしているが、実際使ってみると、「思ってたより処理が重い」「思ってたよりパソコンが重かった」「思ってたよりバッテリーの減りが早い」と言うことがある。

ので、実体験ベースの話も集めてみましょう。

 

 

 

 

 

2. そもそも大学生って本当にパソコン使ってるの?

 

使うに決まってるわ。

この章では、どの頻度で、どんな使い方をしているか紹介します。

 

2.1. 答)毎日、何時間も使います。

 

人にもよりますが、入学して幾ばくか経つと、パソコンを使わない日は無くなります。

 

レポートを始め、多種多様な様々な課題を、全てやらないといけなくなるからです。

 

特に最近BYOD(Bring Your Own Device)で、大学に設置してあるパソコンの数が減っているので、新入生は自前のパソコンを使う頻度は先輩たちより高くなるはずです。

 

ノートパソコンの駆動時間の参考としたい人も多いでしょうから、具体的な時間を言うと、

 

自宅から通う学生の例

  • 通学中電車      30分レポートに必要なグラフ作成
  • 2限授業で使用 90分
  • 昼休み             30分レポートの調べ物
  • 3限空きコマ    90分レポート作成
  • 4限授業           PCはスリープ状態で待機
  • 5限授業           PCはスリープ状態で待機
  • 放課後             90分サークルで使用 
  • 帰宅中電車     30分レポート作成

 

と述べ6時間使用し、スリープや起動してない時も放電して充電は減ります。

 

また、負荷のかかる作業をすると、充電は大きく消耗しますし、学内で充電のタイミングが掴めなかったり、充電器を忘れたり、前日パソコンの充電を忘れてしまったりするということもあり得ます。

 

駆動時間は大事です。

 

2.2. 僕はこんなときに使います。

 

大学で単位を頑張って取るには、学科にもよりますが、パソコンを以下のような用途で使います。僕の大学ではほとんど必須です。

 

  • ブラウザで調べ物をする。
  • 学校の 学習管理システム (Learning Management System : LMS)を利用する。
  • Moodleというサービスを採用している大学は多い。
  • レポートをWordで書く。
  • 類似:実験レポートや論文をTeXで書く。
  • 発表資料をPowerPointで作成する。
  • 実験データをExcelでまとめる。
  • ソフトウェアでシミュレーションや計算を行う。
  • MatlabscilabMathematicaといったソフトウェアを使う
  • ブラウザ上で回路書く。
  • virtual boxでlinux OSの仮想マシンを立てる
  • プログラミングする。
  • 環境構築を行う。
  • vimemacsvisual studio codeXcode等 エディタを使う。
  • eclipseArduino IDE等 統合環境を使う。
  • 授業メモを取る。

 

これらの作業を同時並行で行うことも多々あります。

(わからない単語は気が向いたら調べてみてもいいと思います。)

 

2.3. 授業外でもたくさん使えます。

 

もしかしたら、こっちをメインに考えている新入生もいるかもしれません。

一部ノートパソコンでの作業に向いていないものもあるかもしれませんが、それは僕より君たちの方が詳しいでしょう。 

そこらへんもちゃんと調べた方がいいですね。

 

ここまで読んだ方は、1.想像してみよう に戻ってみてください。

それが終わったら3章へ進みましょう。

3. 大学が推奨しているスペックのパソコンで何ができるの?

ここまでで、「どのようにパソコンを使うか」が皆さんの頭の中で、少しずつ形になってきたと思います。

 

ここからは、「自分に必要な機能や、使い方のできるパソコンはどうやって探すのか」について説明していきたいと思います。

3.1 「パソコンのスペック」ってなんですか!

 

「CPU」「RAM」「ストレージ」「GPU」って何!?って人向けの説明です。

正直詳しい説明はググればすぐ出てくるので、ざっくり説明します。

 

  • CPU:処理や演算を行います。intel社の製品が有名です。動作周波数、スレッド数、コア数を考慮して選びます。CPUの性能が高いと処理が早くなりますが、次の項目のRAMとはパソコンの構造上、切っても切り離せない関係であるので、パソコンを買うときはRAMの性能と合わせて考慮します。
  • RAM:処理や演算に必要なデータやプログラムを格納します。RAMが多いと、処理が早くなりますが、CPUとはパソコンの構造上、切っても切り離せない関係であるので、パソコンを買うときはCPUの性能と合わせて考慮します。ちょっと難しい話をすると、RAM は高速に読み書きできる一方、容量は少なく(ストレージの100分の1程度)電源の供給が絶たれると、中身のデータは失われます。
  • ストレージ:あなたの書類や写真のデータを始め、パソコンのデータを長期保管しておくためのものです。スマホを買うときの、128GB、256GB、と選んだり、「スマホの容量がいっぱいだー」と会話するときのものがストレージです。HDDよりSSDの方が速度が速いので、起動時間が早くなり、また製品寿命も延びます。
  • GPU:「これがないとPCゲームが快適に動かない」くらいの認識しかありません。すみません。3Dグラフィックスや画像描写を行う際に必要な演算を行います。

 

パソコンを買うときはここら辺を選びます。

CPUの性能が低く、RAMが少ないと、処理が重くなり、一部起動できないソフトウェア等も出てきます。

 

少し具体的な話をすると、私の学校ではBYODの影響で、プログラミングの環境構築のために授業の中で、1年生はもれなく自前のPCに仮想環境を立てます。(仮想環境とは、めちゃくちゃ簡潔に言うと、パソコンの中に性能や容量の小さいパソコンのことです。)

これにはCPUと、RAMの性能が必要で、特にRAMは最低8GB(今年2023年入学者の推奨スペックは12GB)、快適な動作を望むなら16GB欲しいと個人的には考えています。

 

またストレージは、256GB以上を個人的にオススメします。128GBだと、おおよそ2年弱でストレージが満タンになります。私はこまめにバックアップを取ったり、データを整理するのが苦手なので、結構後悔しています。

しかも128GBのストレージって、今時スマホのストレージより小さいですよ。

 

あとは

  • WindowsにするかMacにするか
  • 駆動時間
  • 重量
  • キーボード
  • 画面サイズ

とかも必要であれば選びましょう。

3.2 「大学推奨スペック」のパソコンができること。

 

 少なくとも、授業で使う分には、ある程度問題ないと思います。

でも、あなたが苦労話を聞いた先輩は、「大学推奨スペック」のパソコンを使っています。

確かに、年度ごとに推奨スペックは変わりますが、それとこれとは話が別で、先輩の苦労話の原因を突き止めて、事前に対策を取る必要があります。

 

 

3.3. 大学が推奨しているスペックのパソコンで自分のやりたいこと全部できるのか。

 

僕の大学では「CPUは2018年以降に発売されたIntel Core i5以上、RAMは8GB以上、SSDは256GB以上必要だ」という風に書いています。(他にも要件ちゃんと書いてるから確認してね。)

果たしてこのスペックでは、1章2章で考えた自分の使いたいパソコンになり得るのでしょうか。

 

まあ結論から言うと大体は満たすのですが、

 

満たしているかどうかの確認方法を伝授しましょう。

  1. ググる
  2. ソフトウェアのサイトの推奨スペックを調べる。
  3. 人に聞く。

 

正直ここが一番大変だと思います。

ここで諦めて、一回適当に買ってみて、実際に使っていく中で理解を深めていくのもありです。

どうせ君たちは大体何を買っても1、2年後耐えられなくなって新しいパソコンを買います。

 

4. 生協がパソコン売っているのに、なぜ生協のパソコンを買わない選択肢があるの?

4.1. スマホのキャリアや機種みたいなもんで、宗教があります。

 

Fujitsuがいい、NECがいい、VAIOがいい、HPがいい、Appleがいいとか人によって好みがあります。

僕はAppleがだいすきです。

 

 

と言うか、ここまでずっとパソコンの選び方の話をしてきたので、「なぜ生協のパソコンを買わない選択肢があるのか」と言う問題提起は愚問でしたね。

4.2. サポート面を売りにしてます。

 

ここで生協パソコンについてちょっと語ると、4年保証を一番売りにしているイメージがあります。

僕は生協じゃないパソコンを買って、過失保証つき5年間のものつけました。

 

5. パソコンってどこで探すの?買うの?

5.2. 通販がいいと思います。

 

通販だと、性能比較が容易です。

 

通販にも2種類あって、CPUはこれ!RAMはこれ!ストレージはこれ!とすでに製品が決まっているもの、とBTO(自分である程度CPUとかRAMとか選べるやつ)があります。

 

あ、BTOはもちろん組み立てられたものが届きますよ。

 

HP 

jp.ext.hp.com

 

VAIO

www.sony.jp

 

FUJITSU 

www.fujitsu-webmart.com

Apple

www.apple.com

 

mouse

www.mouse-jp.co.jp

 

パソコン工房

www.pc-koubou.jp

 

5.1. 家電量販店で買うのは個人的に好きじゃない。

 

 家電量販店の定員さんは、あんまり学生がどんな用途でパソコン使うかとか、専門的なソフトウェアに必要なスペックを知らない場合もあるので、個人的にオススメしません。

買うものが決まっていて、事前に在庫等チェックして向かう分にはいいと思います。

6. まとめ

長々と話してきましたが、 

 

結局は、

あなたの入学する学校が公表している、「ノートパソコンのスペック要件」を最低限に満たし、+αであなたの使用用途に見合ったものを買いましょう。

 

徹夜して書いてて眠いです。

7. 蛇足

暇な人や見出しが気になる人は見てください。

7.1. iPadという選択肢。

 

僕は普段ノートPCは使わず、iPad proでほとんどこなしています。

と言うのも、趣味でイラスト描いたり、授業ノートを取ったり、ブラウジングしたりするのはもちろんするんですが、

Officeの無料アカウントさえあれば、無料でWord、PowerPointExcelipad版が使えます。PC版より若干の機能制限はありますが、簡単なレポートやプレゼン資料は作れます。

キーボードもペンもつけられますし。

 

値段も安価で、本体が3万円程度で買えます。

 

あ、でも間違っても新入生はノートパソコンを買うのもやめて、iPadを買うとかはやめてください。

PC用のソフトウェアが入れられないので、満足に授業を受けられません。

僕も必要な日は、ノーとPCを大学に持参します。

7.2.デスクトップパソコンという選択肢。

 

高速で、いろんなことができます!ノートパソコンと同じ値段でノートパソコンよりめちゃくちゃ高いスペックのものを買えます。

FPSゲームとか、動画編集とかはデスクトップを買うべきです。

ノートパソコンを親に買ってもらった人は、自分のお小遣いでデスクトップPC買うのもありです。

7.3. 個人的に僕はMacが好き。

 

なぜ好きかと言うと、まともに動くからです。

iPhoneと、iMacと、iPad proのデータ同期が速いのがいいです。Airpodsも最高です。

7.4. 君たちはどうせ1、2年したら自分でお金を貯めてパソコン買い直します。

 

使ってみないとわからないことがあるので、事前に考えることも死ぬほど重要ですが、実際に使ってみて考え直すことも必要です。